煙管

頼んでおいたキセルが届いた。
キセルと言っても、不正乗車ではない。
煙管のことだ。
ちなみに、不正乗車キセルと呼ばれるのは、
はじめと終わり(煙草乗せるところと吸うところ)だけが金属でできているからだそうな。
全部金属のキセルもあるんだけどね…



時代劇専門チャンネル大河ドラマ見ていたら、勝新秀吉が、津川家康が、
うまそうにプカプカプカプカ煙管をふかしてんだよなぁ。
渡辺謙政宗も最後のほうの回にあった「政宗の一日」でプカプカやっていたな。
政宗は毎食後と寝る前に決まってふかしていたそうな。
まぁ、この時は「薬の一種」と思われていたそうだが…


そんなんで、ものすご〜く吸ってみたくなり、いつの間にかネット販売している店をうろちょろ。
リビングショップ安藤という店で、煙管2本、かます(入れ物)、刻み煙草、を購入。
火曜日に届いたが、吸い方等々をネットで調べたり、タッパーの中にコップ水とともに入れ、乾燥させないようにしたりと、
いろいろやってみて、いざ初煙管。


……
刻み煙草が思いっきり口に入ってきた…
弱めに吸ったつもりなんだが、もっとやさしく吸わないとダメなのか。
…なんかエロい感じだが、「んぱっんぱっ」という感じで吸ってみる。
刻みが口に入らなくはなったが、思ったほど煙は出ない。
こんなもんなんかな。津川家康はモウモウと煙吐いていたけど。


「キツイ」という話を聞いていたが、それほどでもないような。
思い切ってちょっと肺に入れてみる。
……むせた。
やはり、とりあえずは口の中で香りを楽しむ。というほうが良さそうだ。



本当にほんの二,三回プカプカやっただけで終わってしまうので、物足りないかと思ったが、
意外にも、一服で結構満足感が得られるものである。
紙巻みたいにセカセカと吸わないからだろうか。
明らかに煙草を吸う量は減るなぁ。


じかに煙草に火をつけて吸うので、煙草の香りだけが楽しめる。
まぁ、そのぶんヤニや臭いもキツイみたいだが。
邪道かもしれないが、いつも吸っている紙巻の中身をほぐして煙管に詰めて吸ってみると、
今までの煙草の香りってのは大半が紙の匂いだったんだな。と思ってしまう。


本当なら掛け軸や刀の飾ってある畳部屋に、座布団と肘置きと煙草盆を置いて、
さながら大名気分でプカリとやってみたいのだが…
とりあえずの小道具は日本酒だけか。