戦後が残した最大の癌

ペルーの元大統領フジモリ氏がわざわざペルーに帰ろうとしたが、
案の定、捕まってしまった。
こうなることは織り込み済みだったのか、どうなのか。


この人、在職中は国内のマフィアなどに対して、徹底的に武力行使で挑み、
先住民インディオ貧困層には、厚い待遇を与えた。
手法は独裁的で強硬だったが、清濁を併せ呑んで、本当にペルーをよい国にしたい。と思っていたようだ。


だから、マフィアやら大麻マネーを稼いでいた連中や、富裕層には不評だったわけで、
貧困層対策にも、『そんなやさしい態度をとるから、付け上がってますます貧困層はだめになる』といわれる始末。
そんな連中を取り込んだのがアメリカ民主党で、現トレド政権はこれにベッタリ。
クーデター起こして、叩いて叩いて、出てきた埃を手にこれでもかと詰め寄る。
濁も呑んだ人だから、叩けば埃はいくらでも出てくる。
おかげでペルーはまたクスリと金が飛び交う、混沌とした状態に。
ちなみに、トレド政権はフジモリ氏を「極東のアジア出身」と非難してた。
人種差別も根底にはあるんだろう。
アメリカ民主党は中国マンセー、日本氏ね。だから、どうなることやら。
そういえば、北朝鮮にも好意的だな。あの国もクスリで生計立ててるし。


96年におきた、ペルー日本大使公邸人質事件の犯人グループ「トゥパク・アマル」は
マルクス・レーニン主義革命運動から派した、反政府武装ゲリラ。
なぜか、関係の薄そうな日本国内で、これらの組織の擁護やフジモリ氏の弾劾を求める声が。
彼らは重信房子被告の無罪と日本赤軍に対する弾圧をやめることも求めていたりする。
弾劾表明にはピースボートの名も連なっている…ねぇ、社民党の某大阪の「総理」の女性。
こんなんが『平和』とか『自衛隊はいらない』とか謳っているのだから、もうね…
だから、真剣に『平和』に対して活動している人も、胡散臭い目で見られるのよ。
無知な高校生などの純粋な心を赤く染めてね。


フジモリ氏は、最高に良い政治家とは言えないだろうが、
とにかく自国をいい国にしたいという気概だけは相当のもののようだ。
このまま日本に潜伏していたら、細々とだが長生きできたかもしれない。
しかしながら、自国に帰れば下手すれば死刑か殺されるかという状況でも、
自分の命をかえりみず、その国を良くしたいと出て行く心は、
いわゆる大和魂と言われるものかもしれない。


しかし、大和魂はもう移民と呼ばれる人にしか残ってないのかね…
今の日本の政治家で、自分の命を懸けてまで国を良くしたいと思っている人がいるかどうか。
小泉さんねぇ…他よりはマシなんだろうけど。