見るのが大変…

8月のお盆の頃から始まった、97年放送の大河ドラマ毛利元就』を見ている。
『8代将軍吉宗』の後釜だ。


史実の元就は計略・謀略大好きで、敵国のお家騒動を起こして(利用して)、叩いてみたり、
味方にならぬと思えば、身内・古くからの家臣も排除する、冷徹なまさに戦国の武将というイメージだが、
この大河じゃ戦に勝ってもしおしおとぼやいていたり、メソメソ泣いていたりと、
なんとまぁ、頼りない殿様か。


しかし、中村梅雀がしっかりと喋っているどころか、裏でコソコソ動いて名臣ぶりを発揮しとる。
直前が『吉宗』の家重だっただけに、このギャップに慣れるのが少々…
緒形拳は恐ろしくてかっこええなぁ。
武将というより山賊みたいな格好だけど。
最初、尼子役の予定だった萬屋錦之助だったら、恐ろしさというか、いかつさはここまで無かったと思う。
森田剛の内に寂しさを秘めた腕白ぼうずも良い。鶴太郎も悪っぷりを顔に微妙ににじませて良い。


そういえば、今やっている大河の最終回で、西田家康と梅雀秀忠の再び親子演技があるそうな。
秀忠なんで梅雀が「ふれぃものぉ、なぁにをほぉふかぁ!」などとは言わんだろうが。
それより、もうすぐ始まる渡辺謙の『独眼竜正宗』のほうが楽しみだ。