公と私のモラル

ネットで面白い話題を見つけた。

 「なぜ電話を玄関先に置かなくなったか。」


そういえば、ウチにも20年以上前くらいは玄関先に黒電話があった。
当時幼稚園児だったが、あの穴に指突っ込んで番号まで回すってのが、
なんか難しかった記憶が。戻るのもジジジジジ…ってトロかったし。
受話器にはお手製のカバーと、受話器を置くタイプのオルゴールの保留音。
う〜ん、昭和って感じだ…


さて、何で玄関先かという話題に、玄関先にしかモジュラーがなかったとか、
家と外の境界線である玄関は外との繋がりの象徴だったとか、
話し声がうるさいからとか、いろいろあったが、こんなものも。


昔は電話が少なくて、借りに来ていた人もいたから、
私的な空間と公的な空間の境目の玄関においていた。
その後、電話は各家庭に普及し玄関先におく必要がなくなり、
家庭内でもオフィシャルな空間の、ダイニング等に置くようになった。
さらに子機が普及し、各部屋のプライベートな空間に、
さらにさらに携帯が普及し、常に持ち歩く究極のプライベートな空間に。
しかし、あまりに一体化しすぎたため、プライベートとオフィシャルの区別がつかなくなり、
使う人間を常にオフィシャルな空間に引き出してしまった。